性病の種類と説明
梅毒
梅毒の感染の経路は性交によりますが、口づけや自分で気づかないほどの小さな傷から感染することもあります。
感染してから約三週間の潜伏期間があってから症状があらわれてきます。症状によって第一期から第四期まで分けられています。
第一期では、親指大の潰瘍(かいよう)が外陰部にでき痛みのないのが特徴です。
初期の段階でこの時期はまだ梅毒の血清反応で陰性のことがあります。
感染して四週間以上たったころに、そけい部のリンパ節がはれてきます。これも痛みはありませんが、梅毒の血清反応が陽性となってきます。七週間ぐらいで潰瘍は自然になおって、梅毒の潜伏期間となります。
感染して約三ヶ月後に、第二期の症状があらわれてくるようになります。全身にバラ診といわれる、赤い発疹が出たり消えたりするようになります。これも痛みのない発疹です。その後二,三週間たつと親指大の赤いはん点が手の平や足の裏、肛門、陰部などにみられます。これを梅毒疹といいます。
その他、頭髪が薄くなり外陰部にただれたしこりのようなものが再びあらわれるようになります。頭痛や関節痛があることもあります。
感染後三年ぐらいして第三期に入るのですが、大きな発疹が不規則にあらわれるようになり、発熱することもあります。
第四期になると体の各所に、ゴム腫といわれるこぶのようなしこりができるようになります。
10年、20年とたつうちに、内臓や血管、神経もおかされて、いわゆる脳梅毒といわれる状態になってしまうのです。
クラミジア感染症
クラミジアは、最も多い性感染症で、最近の報告では、18歳から19歳の女性の10人に1人がクラミジアに感染しているといわれています。そして女性感染者の3人に2人、男性の感染者の3人に1人は自覚症状がありません。
クラミジアに感染、発症すると、男性は排尿時の痛みや尿道のかゆみ、女性は腹痛や不正性器出血などの症状があります。
ただ、症状が弱いため患者本人が気づかずに他人に感染させることがあります。
抗生物質を1〜2週間ほど投与すれば治りますが、放置しておくと不妊や異常妊娠の原因ともなります。
20歳代では、20人に1人の割合です。
おりものの性状が変わった、排尿痛、排尿時の違和感がある方は、ぜひ検査をお受けください。症状は、しばらくするとなくなりますので、しらずしらずのうちにパートナーに感染してしまいます。
感染している場合は、パートナーも検査を勧めて一緒に治療してください。
また、性器感染を起こして妊娠している女性からはその子どもへ感染します。ものすごく多い性病です。
予防としてはコンドーム着用しかありません。
淋病
淋菌に感染したときになる病気です。大多数は性交による感染ですが、抵抗力のない方では菌のついた下着や浴槽から感染することもあります。感染後2〜3日から一週間ぐらいして発病します。
症状は外陰部に炎症を起こし、分泌物をだす腺が詰まって、バルトリン腺嚢腫を起こします。
また、尿道のほうにも菌が入って尿道炎を起こし、排尿のときに痛みを感じ、膿が出るようになります。
菌はさらに膣に進んで、淋菌性膣炎を起こし、子宮頸管から子宮内腔へ進んで子宮内膜炎を起こし、さらには淋菌性卵管炎を起こし、最もひどい場合は、腹腔にまで進んで淋菌性腹膜炎さえ起こすことがあります。
尿道に入った菌は膀胱にまで進んで膀胱炎を起こします。こうなると発熱が続き、排尿痛や下腹痛、膿のようなおりものがふえます。
男性の場合は、淋病にかかるとひどい排尿痛と黄色い膿ですぐわかりますが、女性の場合は排尿痛が軽い場合があるので、ひどくなるまでわからないことがあります。
卵管炎を起こすと、卵管の通過性がなくなり、なおっても不妊症になってしまうことがあります。
しかし、早期に治療すれば、後遺症を残さないで完全に治ります。治療には抗生物質を使いますが、症状がなくなっても、完全に菌がいなくなったことを確認するまで服用しなければなりません。
感染症の種類
多いもの順に表示
- クラミジア尿道炎
- 淋病性尿道炎
- エイズ
- 性器ヘルペス(皮膚科の病気)
- コンジローム(皮膚科の病気)
- ケジラミ(皮膚科の病気)
- マイコプラズ